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  2. 機能解説

従業員の資格やスキルを活かせる人員配置を実現する方法とは?

公開日
目次

こんにちは。SmartHRプロダクトマーケティングマネージャーの里井です。

SmartHRでは、2023年11月より、配置シミュレーション機能とスキル管理機能が連携し、スキル・資格・研修の保有状況を確認しながら配置検討ができるようになりました。

本稿では、スキル・資格・研修の保有状況を活用し、人員充足や事業成長、人材育成につながる人員配置を検討する方法をご紹介します。

リリースのお知らせは下記からご覧いただけます。

【配置シミュレーション】スキル管理機能と連携し、スキル・資格・研修の保有状況を確認しながら配置検討ができるようになりました

連携の背景

人員配置の課題は従業員データの活用

人員配置の目的は、主に人員充足・事業成長・離職防止・人材育成の4つに分けられます。

人員配置の目的である「人員充足・事業成長・離職防止・人材育成」の4つをまとめた図

しかしながら、「人員充足」のための場当たり的な人員配置に追われ、「事業成長」「離職防止」「人材育成」などにつながる戦略的な配置検討ができていないという方も多いのではないでしょうか。

弊社の調査で、部門の生産性向上や人材育成といった成果が出ている企業は、成果が出ていない企業と比較し、従業員データの活用度合いが高いことがわかっています。

成果が出ている企業は従業員データの活用度合いが高いことを示す調査のグラフ

(参考)7割が「異動・配置転換」での育成効果を実感。「人事データ活用」で得られる手応えとは(p.8) - HR総研(ProFuture株式会社)×株式会社SmartHR

そのため、場当たり的な対応だけでなく戦略的な人員配置を実現するためには、「従業員データの活用」がカギであるといえます。

スキル情報が人員配置に欠かせない理由

スキル情報は人員配置において最も重要な情報のひとつです。

たとえば、医療業界での薬剤師免許や飲食業界での食品衛生責任者のように、特定の業種では配置において資格取得や研修受講が必須のケースがあります。

また、人材育成の手段のひとつとして、現在従業員が持つスキルを可視化し、今後磨くべきスキルとのギャップを把握、ギャップを埋める人員配置の実施も有効です。

実際に多くの企業が、配置検討の際にスキル情報を参考にしています。

多くの企業が配置検討の際にスキル情報を参考にしていることを示す調査結果のグラフ

(参考)7割が「異動・配置転換」での育成効果を実感。「人事データ活用」で得られる手応えとは(p.3) - HR総研(ProFuture株式会社)×株式会社SmartHR

連携によりSmartHRを使ってできること

SmartHRのスキル管理機能と配置シミュレーション機能が連携し、シミュレーション画面において、従業員ごとのスキル・資格・研修の保有状況が表示されます。

シミュレーション画面において、従業員ごとのスキル・資格・研修の保有状況が表示された図

活用イメージ・ユースケース

主に「人員充足」や「事業成長」「人材育成」のための配置に活用できます。

人員充足のための配置

部署の配置にあたって必須の資格や研修について、各従業員の保有状況を確認しながら効率的に配置検討ができます。医療・建設・飲食・製造など幅広い業界で活用いただけます。

また有効期限についてもあわせて確認できるため、資格や研修の期限が切れる可能性のある従業員の配置を防ぐことも可能です。

事業成長のための配置

新部門・事業・店舗を立ち上げる際には、立ち上げにあたって必要なスキルを洗い出します。

例えば、新規店舗の店長の場合は、接客・マネジメント・新規店舗での勤務経験などが考えられます。

スキルの洗い出し後に、配置シミュレーション上で従業員が必要なスキルを持っているかを確認し配置を検討すれば、新たなポジションに適したスキルを保有する従業員を配置できます

人材育成のための配置

スキルの状況に応じて育成につながる配置を検討できます。他の従業員のスキル情報を参考にすれば、育成につながる配置の精度を高められます

  • 従業員がもつスキルが不十分な場合
    • 必要なスキルが得られる部署への異動を検討
    • 必要なスキルが得られそうかの参考として、異動検討先の従業員のスキル情報もあわせて確認する
  • 従業員がもつスキルが十分な場合
    • マネージャーなどの昇進を検討
    • 昇進にあたって十分なスキルを持っているかの参考として、他のマネージャー層のスキル情報などもあわせて確認する

また、人材育成につながる配置にあたっては、あわせて従業員エンゲージメントを活用することも有効です。詳細は以下の記事をご確認ください。

 連携機能を活用する3つのステップ

実際に、本連携機能を活用して人員配置を検討する方法をご紹介します。

ステップ1:スキル管理機能で、スキル情報を収集する

まずは、スキル管理機能でスキル・資格・研修の情報を収集・管理します。

スキル管理機能ではマスターデータをもとに情報を登録するので、表記の揺れを防げます。従業員からのスマートフォンでのスキル情報提出や、CSVファイルを使った一括登録にも対応しています。

スキル管理機能でスキル・資格・研修の情報を閲覧・追加している画面

スキル管理についての詳細は、3分でわかる!SmartHRのスキル管理をご覧ください。

ステップ2:配置シミュレーション機能で、権限を設定する

次に配置シミュレーション機能で閲覧権限を設定します。

配置シミュレーション機能では、項目ごとに自部署配下・他部署の従業員情報の閲覧可否を設定できます。

たとえば、「他部署の資格情報は見せるが、スキル情報は見せないといった運用が可能です。

閲覧できる項目セットを管理している様子の画面

ステップ3:配置シミュレーション機能でスキル情報を確認し、人員配置を検討する

配置シミュレーション機能で、スキル・資格・研修の保有状況が確認できます。

スキル管理機能でスキル・資格・研修の保有状況を確認している様子

スキルにあわせた人員配置で、配置業務の効率化や戦略的な配置を実現

本稿では、スキル情報を配置シミュレーション機能で確認し、人員配置に活用する方法をご紹介しました。

SmartHRの従業員サーベイ機能と配置シミュレーション機能の連携によって、人員充足を目的とした人員配置の効率化だけでなく、事業成長・人材育成に寄与する戦略的な配置の実現にもつながります。

配置シミュレーション機能の詳細は、3分でわかるSmartHRの配置シミュレーションにてご紹介していますので、以下のボタンよりぜひご確認ください。

お役立ち資料

3分でわかる! SmartHRの配置シミュレーション

また、本連携について詳しく知りたい方は、以下のボタンからお問い合わせください。

連携について問い合わせる

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