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ヒトを核とした次代の経営戦略を考える。SmartHR Next 2023 DAY1速報レポート

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これからの時代、人に「選ばれる企業」には何が必要でしょうか。

2023年11月7日に初日を迎えたオンラインカンファレンス『SmartHR Next 2023』では、リーダーシップや多様性と包摂など、選ばれる企業になるために必要なトピックを探索しながら、組織の持続的な変革の秘訣を考えます。

本稿では「変革の舵取り 新時代の経営戦略の探索と深化」をテーマに開催されたDAY1の講演を要約とともに振り返ります。(DAY2 / DAY3 の様子)

カンファレンス1日目の4つのセッション内容をまとめたグラフィックレコーディング

みんなが豊かになる人的資本経営

スピーカーのアトキンソンさん、倉橋さんがセッションを進める様子

(左から)株式会社小西美術工藝社 代表取締役社長 元ゴールドマン・サックス証券 金融調査室長 デービッド・アトキンソンさん、株式会社SmartHR 取締役COO(最高執行責任者)倉橋隆文

講演内容を30秒で振り返り!

  • 従業員、そして世の中が豊かになることと、給料が増えることはつながりが深いが、日本の賃金は1990年代から横ばい。中小企業の労働生産性向上が日本全体の生産性、賃金の押し上げにつながる。
  • 日本で給料を上げる方法は、「海外に移住・給料交渉をする・転職する・起業する」の4つ。給料上げてくれないと転職するよという交渉も必要になってくる。
  • 生産性を高め皆が豊かになるには、経営者が今までにないリスクを取って挑戦し、アイディアをもとに設備投資をしていくことが必要。また中間管理職の方が、DXで効率化、その先の新しい付加価値の向上を進めることも重要。

経営破綻からクレイジー企業へ 「世界を夢中にする100年企業」の経営改革

スピーカーの安田さん、岩倉さんの様子

(左から)株式会社We Are The People代表取締役 安田雅彦さん、クラシエ株式会社代表取締役社長 執行役員 岩倉昌弘さん

講演内容を30秒で振り返り!

  • 旧カネボウから独立する形で始まったクラシエ。設立10年後に発表した企業ビジョンは「CRAZY KRACIE」。気が確かと言われるくらい“夢中”になり、「CRAZY」と賞賛される会社を目指すという意志を込めたが、当初は反対の声もあった。
  • 企業ビジョンの浸透・実行に向けて、社長自ら全事業所を回って方針や考えを共有、さらに組織のハイパフォーマーから成る「CRAZY創造部」を社長直下組織として設立。そのほか表彰制度なども実施してきた。
  • 2023年10月には「世界を夢中にする100年企業」を目指して、グループ運営体制から1社に統合再編。企業人格や戦略方針、資源を統合する「違いをつなげる」戦略によって、持続的な成長を目指す。

お寺、書籍…逆境を乗り越える経営マインド

スピーカーの新井さん、安永さんがセッションを進める様子

(左から)株式会社 地球の歩き方 代表取締役社長 新井邦弘さん、西本願寺 執行長 代表役員 安永雄彦さん

講演内容を30秒で振り返り!

  • 地球の歩き方では、新たな企画に挑戦するなど、今だからこそできることを実行。「旅の図鑑シリーズ」「コラボ企画」の大ヒットにつながった。築地本願寺では、「築地本願寺カフェTsumugi」や「築地本願寺 合同墓」などを通して、新たなお客さまとのご縁を深めていった。
  • 逆境のなかでも、いかに事業を復活させるかを考えるのは面白い。自らの置かれている状況を客観的に見ることも逆境を乗り切るには重要なマインド。
  • 「どのような新しい価値を生み出し、お客さまに提供していくのか」という事業の普遍的な部分は、出版社もお寺も同じ。

エネルギー企業とインフラ・エンタメ企業の多様な人材経営

登壇する木村さん、角田さんの様子

(左から)東急株式会社執行役員新宿プロジェクト企画開発室長 兼 株式会社TSTエンタテイメント代表取締役社長 木村知郎さん、株式会社JERA 執行役員 ESG担当 角田樹哉さん

講演内容を30秒で振り返り!

  • ​グローバルに事業を展開するエネルギー企業JERAは、イノベーションの源泉として人材の多様性を重視。安定供給を大前提としながらも、オープンイノベーションの取り組みやFemTech領域への出資など、新たな挑戦にも乗り出す。
  • 電鉄・飲食・ファッション・エンターテインメントと幅広い生活インフラを基盤とする東急。中でも東急歌舞伎町タワーは「楽しい」を軸にさまざまな分野のプロが集い、作り上げた。多様な人材が関わることが提供するエンタメサービスのクオリティによい影響を与えている。
  • 多様な組織でイノベーションを生み出す人材の育成には、チャレンジする姿勢と失敗を許容する環境、プロとしてこだわりを持って働く環境が大事になる。

目指す景色を描き、ギャップを把握する

DAY1を振り返るラップアップセッションでは、「経営によってどのような価値をつくるのか、何をしたいのか」を踏まえて、自分たちの目指す景色を描き、ギャップを埋めるための組織戦略を描く必要性が語られました。

DAY2は「組織の未来図 持続的成長を支える組織論実践」、DAY3は「人事戦略 ヒトとの協働」をテーマにセッションを開催しました。興味をお持ちの方は、イベントレポートをお楽しみください。

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