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育休から復職するのが不安!対処法を子育て中の公認心理師が解説します

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育休から復帰するのが見えてくると、不安も生まれますよね。

保育園が決まったり、復職に向けて前の職場に相談に行ったりするなど、復帰の日が近づいてくると子育て以外のことも考えないといけなくなり、不安が大きくなってくることもあるかもしれません。

「自分は育児と仕事の両立ができるんだろうか」

「子どもが病気になったときはどうしたらいいんだろうか」

などと考えることが、復帰する前に一度はあるのではないかと思います。

当記事では、育休から復職するのが不安な方に向けて、子育て中の公認心理師の目線で対処法をお伝えします。

育休から復職するまでの流れ

復職する際には、職場にいつから復職が可能なのか相談しましょう。

職場によって様々ですが、産休に入る前におおよその復職時期を決めていることが多いのではないかと思います。

また、厚生労働省は職場に対し、復職日の1~2か月前に復職者と職場上司とで復職後就労条件や担当業務について話し合うことを推奨していますので、積極的に連絡してみましょう。

次に、復職時期に合わせて保育園の入園準備を進めましょう。保育園の空き次第ではありますが、申し込んでから少なくとも1か月程度は入園までかかると考えて早めに動き出した方が良いです。

また、入園日と復職日を同じ日にしてしまうと、慣らし保育で入園後数日は早い時間のお迎えが実は必要だった…という場合もあります。

そのため、早めに保育園に申し込んで復職日より早めの入園をして登園に慣れることができるとお子さんにもご両親にも良いと思います。

また、職場ともどのように復職したいのか相談しましょう。最近は、通常の勤務時間より短く勤務する短時間勤務や、就業時間を臨機応変に変更できるフレックス制度などを設けている企業も増えてきています。

自分の通勤や保育園への送迎時間なども考えて、具体的にどのように働けるのか職場と相談できると良いですね。

最近では男性で育休を取る方も増えてきています。男性の育休からの復職の場合も職場との相談がとても大切ですね。育休を取っている間の自分の業務の分担など、入る前もいろいろと決めたり相談することが多いです。

育休復帰支援プラン策定のご案内 - 厚生労働省

育休から復職する時に感じる不安

職場との相談の際に様々な書類を書いたり、いろんな事を決めたりしないといけないので、手続きのタイミングで不安を感じることはないでしょうか?

仕事と子育てを両立できるか不安

これまで育休で子育てを中心としていた生活が、仕事が始まると仕事と子育ての二つをこなしていくことになり、生活ががらりと変わることに対して不安を感じることがあります。

職場が子育てに関して理解してくれるか不安

子どもが熱を出すなど体調不良で急なお迎えをお願いされることもあります。その時に職場の方がその状況を理解してくれるか心配ですよね。

職場に自分の居場所が残っているか心配

しばらく育休をとって職場との距離感があると、改めて戻ったときに自分ができる仕事があるのだろか、キャリアはどうなるのだろうか、と先々のことが気になりますよね。

育休明けで新しい仕事を覚えられるか不安

産後は赤ちゃんのお世話に手一杯で、仕事をしていたときとはまた違う頭の使い方をしますよね。女性は産後はどうしても忘れっぽくなったり、ホルモンバランスが崩れて精神的にも不安定になりがちです。この状態で新たな仕事が覚えられるんだろうか、と不安に感じることがあるかもしれません。

環境が変わろうとするとき、人はどうしても不安を感じるものです。

今回挙げたような不安は、育休取得者には女性も男性も感じるものだと思います。感じているのはあなただけではありませんよ。

公認心理師おすすめの対処法

復職する上で楽しみなことを書き出してみる

育休に入る前は仕事のことをどう捉えていましたか?

ただ金銭を得るための辛い作業でしょうか。おそらくその仕事を始めたときには、小さな希望を持っていたのではないでしょうか。

復職するときには改めて自分の原点に戻り、なぜその仕事を選んだのか振り返ると、楽しさが思い出せるかもしれません。

また、これまで子どもと自分だけで過ごしていたのが、職場に戻ることで関わる人が増えることと思います。

人は人との関わりが一日に6時間以上あると幸福感を感じられるという米国のギャラップ社の研究があります。これまでより人と会話する機会が増えることで、より幸福感を感じられるかもしれませんよ。

【参考】 トム・ラス、ジム・ハーター(2011)『幸福の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

不安を認めて受け止める

あなたが育休から復職することに不安を感じるのはとても自然なことです。まずはその不安を認めて受け止める気持ちを持ちましょう。

人は漠然として言葉にできない不安の時によりストレスを感じがちです。紙やスマホのメモアプリなどで言葉にしてみても良いですね。

言葉にして、どんな不安なのか見えるようにすることで安心できると言います。

辛いときには、自分で自分を抱きしめるようなセルフハグも効果があると言われています。もし今あなたが自分の不安に気づけているなら、それはとても素晴らしいことですし、自分を大切にできているからだと思います。

どうしても復職が不安な時は転職など他の可能性も考えてみる

このまま復職したら絶対に精神的に辛くなってしまうなど、自分にとって、精神的・肉体的に危険が及びそうな未来が予測される時には、転職や退職といった道も考えてみましょう。

まずはあなたの精神的、身体的な健康を守れる上で仕事、育児をすることが大切です。

最近は育休ママ向けの転職サイトやキャリアカウンセリングなどを行っている会社もあります。また、そのように他の可能性を考えることで、今の職場の良さに改めて気づけることもあります。

緊急時の対応方法を家族で事前に決めておく

もし子どもが病気になった時には誰が迎えに行くのか、夫婦両方が行けないときにはどうするのかなどシュミレーションしておきましょう。

夫婦で緊急のお迎えの割り当て日を曜日で分けて対応していた方もいました。また、どの自治体も病児保育サービスを設けていると思います。復職する前に入念に調べておきましょう。

職場に起こりうる緊急時の可能性について伝えておく

職場の上司にも、子どもが病気でお迎えに行かなければならないときがあることなどを事前に伝えておきましょう。

自分の業務の割り当てについても職場の方とよく話し合えると良いですね。

公認心理師からの一言

育休からの復職、とてもエネルギーがいるのではないでしょうか。

私自身も第一子出産後に復職した経験がありますが、働き始めはなかなかペースがつかめずとても大変な思いをしました。

緊急のお迎えや子どもがインフルエンザにかかってしまい何日も休まざるを得ない時など、職場に申し訳なさを感じたことも何度もあります。

しかし、保育園で子どもが自分だけでなくいろんな人に関わってもらって愛情をもらう姿を見ると、復職して良かったなぁと感じました。

また、改めて仕事をすることで、自分の生きがいややりたいことに取り組めて、とても人生が充実するようになりました。

最初はとても大変だと思いますが、徐々にペースをつかめると良いですね。読んでくださった方が少しでも良い復職ができるように応援しています!

この記事を書いた人

Miho

大学院にて子どもの発達や母子愛着について学んだ後、臨床心理士・公認心理師になりました。児童相談所や教育相談センターで親子相談に関わった後、自らも出産し実際に子どもを育ててみて、その大変さを感じています。多くの人が楽しく子育てできるようにお手伝いすることが自分の夢です。

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