Q:「いい上司でいたい」「完璧にこなしたい」と思うがゆえに、「育児」「家事」の悩みをメンバーに話せません【人材マネジメントQ&A】


少子高齢化が進む現在では、優秀な人材を採用・確保・育成するために、人材マネジメントの重要性はますます高まっています。この企画では人事担当者が見えにくい「マネジメントの悩み」を人材マネジメントのプロが解説。ビジネスの現場でマネージャーが抱える課題に効果的なヒントをご紹介します。

A:メンバーにこそ、自分のいつもの姿で接しましょう。

自身が出世してリーダーになれば「いい上司でいたい」という欲も出てきますし、「仕事も完璧にこなしたい」と思う方が多いのではないでしょうか。同時に、周囲も「家事も育児もちゃんとしないと」と見てしまいがちなため、自身も「ちゃんとしている」と意識せずに周囲へ発信してしまいます。

しかし、ふたを開けてみると……。ということもよくあるものです。私自身もそうでした。

公私ともに多忙なときこそ悩みを話すべき

2010年に日経WOMAN『ウーマンオブザイヤー2010』を受賞したとき、仕事も非常に忙しかったのはもちろんですが、長女はまだ未就学児で、次女が生まれたばかりで、出産後3か月ですぐ編集部門長と社長室長として仕事に復帰。TVの密着取材も入り、「全部ちゃんとやらなきゃ」と思う期待にさらされていました。

でも、すべてを上手くこなすなんて無理でした。その後、なかなか個人として成果が出せず苦しみました。今思えば、チームのメンバーにこそ、家事や育児の悩みをきちんと話して、理解してもらった方がよかったと思っています。プライベートの悩みを話すのは決して悪いことではありません。

プライベートの悩みはメンバーからのアドバイスもヒントになる

人から見たときの印象は変わるものです。私も、クックパッドで長年仕事をしているので、料理が得意と思われていますし、上手に作れたときにはSNSに写真を撮って載せたりもしていますが、毎日ではありません。実は面倒くさいと思うことだって多々ありますから、ときどきお昼をカップラーメンで済ませたり、宅配サービスだって使うこともあります。

ちなみに、私の最新の料理本のタイトルは『時間があっても、ごはん作りはしんどい』(学研プラス社刊)です(笑)。

かっこつけず、自分らしくいるリーダーは強いもの。何でも完璧にこなそうとするのではなく、日々の悩みもメンバーに話してみるとよいのではないでしょうか。実はプライベートの悩みでは、メンバーからのほうがいいアドバイスをくれる場合もあるでしょう。

1972年石川県生まれ。関西学院大学社会学部卒。株式会社博報堂アイ・スタジオでWEBディレクターを経験後、2004年有限会社コイン(後のクックパッド株式会社)入社。当時の広告事業の柱であり、広告主とユーザーのwin-winを叶えた全く新しいレシピコンテストを生み出す。 2006年編集部門長就任、2008年執行役就任。2009年、日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2010」を受賞。2012年クックパッド株式会社を退社、独立。2016年4月クックパッドに復職、現在に至る。 ホクト株式会社、フリュー株式会社、株式会社 askenの社外取締役も勤める。最近では、個人活動として料理教室なども開催しており、著書に「時間があっても、ごはん作りはしんどい」(日経BP社)
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