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【質問】部下の生理休暇。管理職としてどう理解・対応すればいいですか?

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読者・ユーザーの皆さまからの質問に対して、「働く人の健康管理・心と身体の予防の専門家」である産業保健師が回答するコーナーです。一般的な回答となりますが、ご参考になりましたら幸いです。一般的な回答となりますが、参考になりますと幸いです。

【質問】部下の生理休暇。管理職としてどう理解・対応すればいいですか?

私は30代で管理職をしております。部下の一人が生理が重いようで、毎月のように生理休暇を取ります。

私も同じ女性ですが、自分自身にはあまり生理の悩みがありません。生理痛もほとんどなく、周期も安定しているためです。

正直、部下の状況や気持ちを理解しづらく、どのように受け入れればよいか戸惑っています。何かよい考え方はありますか?

産業保健師からの回答

こんにちは、ご相談ありがとうございます。

部下の方が生理痛で毎月休まれるのですね。確かにご自身で悩まれていない場合はなかなか理解しづらいですよね。

今回は、3つのポイントから考え方や方法をお伝えします。

(1)生理痛は個人差があるものと考える

生理痛は、人によって痛みの程度や感じ方が異なります。いわゆる個人差があるものです。相談者さんが、無理矢理に理解をする必要は全くないと考えます。

(2)業務遂行の点から評価をする

一方で、部下の方が全く治療をしておらず、業務上支障が出ているようでしたら、会社としても悩ましいとは思います。心配している旨を伝えた上で、辛そうであれば受診を促しつつ、業務遂行の点から会社として評価をしていくことも一案です。

(3)理解しようとしすぎない

相談者さんが部下の方の気持ちを理解しようとしても理解できず、そのこと自体が罪悪感を抱くことにつながることがあります。それはそれで相談者さんのストレスになりますので、どこかで折り合いをつける必要があります。

痛みの感じ方は人それぞれで、適切な言葉がけはしつつも、本当の意味で理解しようとはしなくてもよいと考えます。

【執筆者】

下村亜実

看護師として都内大学病院に勤務後、産業保健師になりました。現在は大学院で学びながら、相談業務を行っております。誰かに相談をするということは意外とハードルが高いので、そのハードルを少しでも下げられる存在でいたいなと思っています。

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