内定を辞退される企業にありがちな「4つのケース」とは?


社会保険労務士 表参道HRオフィスの山本純次です。

長年採用担当をしている中で、採用を決定するまでも大変ですが、その後内定を辞退されるとそれまでの労力がすべて泡となってしまい、非常に無力感に襲われることがありました。

そこで、内定通知を出しても辞退されることが多い企業のよくあるケースをまとめてみました。

①採用選考の手順が簡素すぎる

採用面接1回で内定を出し、即決で採用を決めるという企業は意外と多いようです。

スピード感を重視することも重要ですが、受ける側にとっては何故採用になったか、社長以外の人とも話を聞いて入社を決断したかったという要望を満たせないことがあります。

また、即決で採用が決まった場合、選ばれた感が薄く、自分を見てくれているかという不安にも陥ります。1回の面接で済ませる場合でも、複数名で対応したりすることで、会社の情報を多面的に提供できる体制をとることが望ましいです。また、企業側としても複数の人間で選考をすることによって、より企業文化に近い人を採用できる可能性が高まります。

②会社の情報を正確に提供していない

会社側として選考することに精一杯となり、会社の特色やビジョン、細かい働き方のルールなどをしっかり伝えていないケースで、入社者が不安になり内定を辞退するということがあります。

制度面や待遇など、企業にとっては開示すると不利な部分もあるかもしれませんが、将来のビジョンなどをしっかりと提示し、納得して入社を決めてもらう必要があります。

③内定後、入社までのフォローが少ない

内定後、入社まで時間がある場合、内定者は様々な情報などに左右される可能性があります。特に最近はSNSなどの普及で、会社の情報が良い悪い含めてネット上に氾濫しています。

過度な内定フォローは逆効果ですが、定期的にコンタクトをとったり、しっかりと会社の情報を提供し、安心して入社日を迎えられるよう対応する必要があります。採用面接時とは違う先輩などと食事に行ったりして、いろいろ不安を聞いてあげたりするメンターをつける会社も多く、きめ細かい対応が昨今では必要になっています。

④インターネット上に企業の良くない情報が掲載されている

企業内の雰囲気や特徴などは、なかなか入社してみないと分かりません。その中で、インターネット上には中途入社者による評判をまとめたサイトや面接体験記などが書かれているものもあります。

選考会や面接での企業の対応如何では、評判が下がり、内定後もそういった情報をもとに他社へと流れてしまう可能性があります。また、社内の従業員がネット上に匿名で愚痴を書いているケースもあります。これは一朝一夕に改善できるものではありませんが、従業員の満足度を上げるということが、回りまわって入社者の確保につながるのです。

他にもいろいろと内定を辞退する理由がありますが、主なものはこんなところかと思います。

是非、皆様の会社でも自社の採用選考から入社までを振り返っていただき、良い人材を採用するための一つの策として、内定後の辞退率が減少する仕組みを、しっかりと検討していっていただくと、長い目で見た会社の発展に必ずつながると思います。

 

特定社会保険労務士 山本 純次

渋谷・表参道に事務所を構える人事労務の専門家、社会保険労務士表参道HRオフィス。代表山本純次。社労士として社会保険・労働保険の手続き代行から就業規則の策定、労務相談までなんでも対応いたします。事務手続き代行、給与計算、就業規則作成まで幅広い人事労務業務を対応いたします。また、ベンチャーとシステムに強い社労士としてIPO支援に関する業務まで対応しております。社会保険労務士 表参道HRオフィス
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