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役員もリモートワーク! 社員6割の生産性が向上したクラウドワークスの新しい人事制度「ハタカク!」とは


株式会社クラウドワークスが新しい人事制度「ハタカク!」を開始して3ヶ月が経過しました。

まだ開始間もない制度ですが、すでに社内の文化は大きく変わり、様々な効果が出始めているといいます。

しかし、開始までには課題や不安があったとのことです。それでもなぜ、クラウドワークスは「ハタカク!」を開始したのでしょうか。

今回は「ハタカク!」の発起人となったコーポレート部門の居村さんと取締役でCFOの佐々木さんに、制度の内容や開始した理由、効果についてお話をうかがいました。

居村さん

福利厚生ではなく“ビジョンを体現するため”に「ハタカク!」は生まれた

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「ハタカク!」のロゴ

— はじめに、「ハタカク!」について教えてください。

居村さん:「ハタカク!」とは「働き方革命」を略した言葉で、クラウドワークスの新しい人事制度として2016年7月に開始しました。

内容はフレックスタイム制度の開始に加えて、副業の自由化とリモートワークの自由化という3つの新しい制度が含まれています。7月から部署や業務の垣根なく、全社員を対象に開始しました。

— なぜ「ハタカク!」を開始したのでしょうか。

居村さん:私たちには「働き方革命」というビジョンがあります。これはクラウドワークスというサービスによって人が自由に仕事を選び、働く場所も選べるという新しい働き方ができる社会を目指すというものです。

そして新しい働き方を提供するだけではなく、私たち自身が新しい働き方を体現するべきではないのか?という想いから「ハタカク!」が生まれました。

佐々木さん:もともとエンジニアからは「リモートワークがしたい」という声はあったのですが、エンジニアだけではなく全社員がビジョンを体現するべきなのではないか?と考え、フレックス制や副業の自由化も一緒にパッケージングして開始しました。

居村さん:なので「ハタカク!」はクラウドワークスのビジョンを体現するためにある制度で、福利厚生ではないんです。

— 福利厚生ではなく、ビジョンを体現するためにある制度というのは素敵な考え方ですね。

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「ハタカク!」を開始する前に感じた課題と不安

— これだけの制度を職種やポジションを問わず、全社員に適応するのはすごく勇気がいると思いますが、不安はありませんでしたか?

佐々木さん:やはり不安はありました。リモートワークの人がサボらないかどうかとか(笑)。さすがにそれはなくても、ほとんどのメンバーがリモートワークをしたら会社が回らなくなるんじゃないかとも思いました。

セキュリティについてもかなり議論しました。CIO(最高情報責任者)と共に対策を進めて、「このセキュリティレベルなら大丈夫」というレベルまで詰めました。

居村さん:いろいろ考えれば不安はありましたが、まずはやってみようと。やってみて問題があれば常にアップデートしていくという考え方で、自分たちの所属するコーポレート部門が率先して制度を活用するようにしました。

— コーポレート部門が進んで活用するというのは面白いですね。

居村さん:会社を動かすにはコーポレート部門から開始するべきだと思います。やはりコーポレート部門や役員が納得していないとみんな活用しづらいですしね。「自由に制度を使って良いんですよ」ということをコーポレート部門からアピールする必要がありました。

佐々木さん:僕も時々リモートワークをしていますよ。

— 役員もリモートワークするのは珍しいですね。

佐々木さん:やはり我々がやらないと他のメンバーもやりづらいですから。

— リモートワークを実践してみてどうでしたか?

佐々木さん:自分の好きな場所や快適な場所で仕事できるのはストレスなく働けて良いですね。

居村さん:普段と違うところで仕事をすると今まで思いつかなかったことを思いついたり、生産性が明らかに向上したりするんですよね。かなりの効果があると思っています。

チームの生産性についても、Slack(※チャットサービス)を使用して常に情報共有がされていますし、ミーティングには「Skype」や「appear.in」などのビデオチャットツールを使っていてリアルタイムなやり取りが可能なので今のところ問題ないです。

他にも「通勤ってこんな苦しかったのか」と気づかされますし、このストレスから解放されるのも嬉しいですね。

— 開始後にとったというアンケートの反応はどうでしたか?

居村さん:かなり好評です。リモートワークを利用した従業員のうち60%が「生産性が向上した」と答えました。「生産性は変わらない」と答えた方は40%で、懸念していた「下がった」という人はいませんでした。

理由は「通勤時間がなく朝ゆっくりできた」、「通勤時間がない分仕事の時間をとれる」、「ひとりの空間で横やりが入らないから集中できる」などの意見がありました。とはいえミーティング方法について懸念の声などもありますので、どうすれば最適になるのかは常に考えていきます。

佐々木さん:リモート化については生産性以外にも、アルバイトの方々の通勤コスト削減になるなどのメリットもあります。

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— フレックス制度や副業の感想はどうでしょうか?

居村さん:フレックス制度は70%以上の従業員が利用していて、そのうち生産性については35%の人が「上がった」と答えています。「変わらない」は70%近くいましたので、自由な働き方ができる選択肢が増えながら、今までと同じかそれ以上の成果が出る良い状態だと考えています。

副業についてはすでにしている従業員が14%、検討している人は30%もいました。内容はデザインやプログラミングの講師など、IT企業らしい副業を行っている方はいますが、中にはマッサージ師や楽曲提供という人もいました(笑)。

「副業は大歓迎」・・・副業を自由化することで得られる大きなメリットとは

— リモートワークやフレックス制の開始だけではなく、「副業の自由化」も会社としては難しい決断だったと思いますが、これを含めた理由はなんですか?

佐々木さん:実は以前から副業をやってる人は少なからずいました。なので、今までは明確にNGとはしていなかった暗黙のルールを明確にOKとしたのが今回の制度です。

先ほども触れたようにさっそく副業を開始した人もいますし、中には自身でクラウドワーカーとしてドッグフーディング(※)している社員もいますね(笑)。※自社サービスを自ら利用し、ユーザー視点でサービスの改善に活かすこと。

居村さん:弊社の場合はドッグフーディングすると自動的に副業になるんですよ(笑)。

— 確かに(笑)。

居村さん:他にも副業をすることで経営思想もつきますし、様々な仕事に携われば知見が広がりますし、様々な人に会うことは仕事の幅が広がるという狙いがあります。これらの経験を自社で生かすことができるなら副業も大歓迎ですよね。

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ビジョンへの共感があるから、みんな率先して活用してくれる

— 制度を浸透させるために行ったことはありますか?

居村さん:開始の告知だけではなかなか伝わらないので、ポスターを社内に貼ったり、社内報に制度の実践者にインタビューした記事を載せるなど社内広報は積極的にやっています。「ハタカク!」というネーミングをつけた理由も名前をつけてパッケージ化することで認知しすくなることが狙いです。

他にもいろいろな部署の人に「ハタカク!」のアンバサダー的な人になってもらったり(笑)。みんなビジョンに共感して入社しているので、自ら体現したい人が率先して活用してくれるので助かっています。

— かなりスムーズな滑り出しですね! それでは最後にひとことお願いします。

居村さん:大きな問題はなくスムーズに開始できました。これからもビジョンを体現できるように、常に制度をアップデートしながら、働き方革命を起こしたいと思っています。

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SmartHR mag. 編集部

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