16年間「人事・労務」を担当していた私が「プロダクトマネージャー」にキャリアチェンジして変化した3つのこと

2017.03.15 ライター: 副島 智子

こんにちは! SmartHRでプロダクトマネージャーをしている副島(そえじま)です。

2017年3月でSmartHRにジョインして丸1年が経ちました。いつもは「機能カイゼン」などのブログを書いていますが、今日は自分自身のキャリアをテーマに書いてみたいと思います。

これまでのキャリア

SmartHRにジョインするまでの16年間は人事をメインに担当し、その中で様々なバックオフィス業務をやってきました。

人事では採用、労務、制度企画をメインに、いわゆる総務的なことをはじめ、簡易的なリーガルチェックや弁護士とのやりとりなど法務のようなことをしたり、毎月の試算表の作成や決算を締めるために税理士とやりとりするなど経理のようなことをしたり……といったようにバックオフィスと呼ばれることは一通りしてきました

その中でも一番の得意分野は「労務」と言われる給与計算や社会保険の手続き、制度企画といった分野です。

また、会社の規模や業種も様々で、20名くらいの会社から5,000人規模の会社まで、業種では飲食や製薬、IT系と多種多様な環境で経験を積んできました。

15年前の副島
15年前の自分。なぜかぬいぐるみを持っている。

スタートアップの役員を辞めて、SmartHRにジョイン

前職は受託業務から事業会社へ転換したIT系スタートアップの役員をしていました。当時は「これが自分のキャリアの集大成かな」なんて思っていました。

しかし、たまたまネットでSmartHRの存在を知ってから思いが一変。なぜならSmartHRは自分が「いつかやりたい」と思っていたサービスだったからです。すでにやっている会社の存在を知り、しかも有名なピッチコンテストで優勝している……。自分の中に衝撃が走りました。

TEchcrunch2015
TechCrunch Tokyo 2015でSmartHRが優勝した時の写真

しかし、役員をしていた会社の事業はまだ軌道に乗っておらず、途中で船を降りることに思い悩みました。かなり悩みましたが自身のライフワークのど真ん中の事業に携われるチャンスは二度とないんじゃないか。そんな気持ちが強くなり、覚悟を決めて代表の宮田に連絡を取り、ジョインすることを決めました。

プロダクトを使う側から作る側へ

SmartHRではプロダクトマネージャーとして新機能の開発やカイゼンに携わっています。

SmartHRを運営する株式会社KUFUのバックオフィス業務も一部兼任していますが、割合的には9:1くらいなので、バックオフィス業務からプロダクト開発へキャリアチェンジをしたと言えると思います。

そして、このキャリアチェンジにより、バックオフィス業務だけでは見えていなかった風景が見えてきました。

さて、前置きが長くなりましたが、今回はこのキャリアチェンジによって変化した3つの考え方について紹介したいと思います。

プロダクトマネージャーとして開発会議に参加している様子
プロダクトマネージャーとして開発会議に参加している様子

新しいツールを積極的に使うようになった

バックオフィスをやっている方は私を含めて新しいツールをあまり使いたがらない人が多いような気がしています。導入のコストが高いとか、操作が難しそうなどの理由に加えて、自身の日常業務に変化が及ぶことに前向きではないとか……。

この気持ちはメチャクチャわかります。しかし「作る側」になって、意識が変わりつつある自分を感じています

2016年の夏頃に年末調整機能の仕様策定していたのですが、まったくの新しい概念を持ち込もうとしていたので、これをどうやってエンジニアチームに伝えたらいいんだろうと悩んでいました。

最初はパワーポイントでイメージを伝えていたのですが、その良さが全然伝わらない。そんな時、「Prott」というプロトタイプを簡単に作成できるツールを教えてもらいました。これでデモページを作成してみたところ私が実現したい機能がいとも簡単にエンジニアに伝わり、とても良いものがスムーズに出来上がりました。

SmartHRの年末調整デモ
Prottで作成した年末調整機能のデモ画面

こういうことを経験すると「様々なツールを知らなくてはいけない」「もっとツールを使いこなさなくては……」そんな気持ちが芽生え、バックオフィスで利用する様々なツールも「本当にこのソフトで良いんだっけ?」「もっと良い使い方はないかな?」と思うようになりました。

メンバーに「このツールを使ってみたい」と言われても「どうぞどうぞ」と寛容に。「日常業務に変化が及ぶことに前向きではなかった」私としてはかなり大きな変化です。

メンバーの生産性に貢献できているのか? をもっと考えるようになった

SmartHRを運営する株式会社KUFUには、まだ専任のバックオフィス担当者がいません。そのため一部のメンバーが役職問わず各自、できることを進んでやっているという状況があります。

スタートアップらしいといったららしいのですが、「この人のこの業務に使ってる時間は生産活動にまわしたほうがいいなあ」と思うことが増えてきました。私自身、「私のこの業務をなくしてくれたらもっとSmartHRの仕様を詰められる!!」と訴えたことがあります(笑)。

バックオフィスばかりをやっていると淡々と目の前の業務をこなすだけになりがちです。「自分がどれだけ事業に貢献しているのか」を意識しているつもりでしたが、深くはできていなかったなぁと反省しています。

今では生産活動をするメンバーの実務にどれだけ貢献できているか、逆にスキル不足で迷惑をかけていないか、といったことも考えながら業務を行っていますし、行うべきだと考えるようになりました。

周りの人に生かされていることを実感するようになった

バックオフィス業務の場合、大企業でない限り同職種の人は自分以外にいないという環境で仕事をしていることが多いと思います。そうすると、ある程度の業務は自分一人で完結できてしまうことがあり、周囲の人と蜜に連携して仕事を進めるという経験が少ない傾向にあると思います。

私はまったくの非エンジニアで開発スキルや素養は一切ありません。そのため、私が考えた機能や改善案はエンジニアチームが実現をしてくれます。そしてその機能に対してユーザーから問い合わせが合ったときに応対してくれるのはCSチーム、SmartHRの良さをもっと多くの人に知ってもらえるような活動を営業チームや広報、マーケティングチームがやってくれています。

私一人では仕事が完結しない。

キャリアチェンジをして一番実感したのがこの部分です。これまではみんなのチカラで1つのサービス・プロダクトを作り上げているということを感じながら仕事をすることは多くありませんでした。

当たり前のことかもしれませんが、これに気づくことができてとても幸せだなぁと日々感じています。

これからもみんなのチカラを合わせながらSmartHRをより良いサービスにしていきますので、よろしくお願いいたします!

副島 智子

20人未満のIT系ベンチャーや数千人規模の製薬会社など、さまざまな規模・業種の会社で給与計算・社会保険手続きの経験を持つ。前職のEC系スタートアップでは経営管理の役員に就任。2016年にKUFUにジョインし、SmartHRのプロダクトマネージャーに就任。
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